光明寺について

江戸期の院殿号位牌

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本堂には江戸期の大型位牌が多数残っていた。多くは浄土宗の位牌であるが、浄土真宗門徒の法名が刻まれた位牌もある。驚いたのはそれらの位牌群に院殿号位牌が多数存在していたことだ。院殿号とは江戸期に武家に授与された最高位の戒名号である。これらの位牌は大名あるいはそれに準じた武家の人々の位牌である。しかし現在では記録も残っておらず、当寺にこのような位牌が多数存在する理由は不明である。地方の山寺に殿様クラスの檀家があるはずもなく、まったくもって不思議なことである。

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初めて目にした時には百本近くの位牌が存在していた。その中に三十本以上の院殿号位牌が残っていたのだが、痛みが激しく今は数本のみ残している。かってな推測ではあるが、江戸期において光明寺背後に控える大日堂の大日如来に対する信仰は、今日では想像もできないような絶大なものであったといわれている。そのご縁で他宗の人々や武家の有力者達が、親族供養のために位牌を納めることになったのではなかろうか。

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