光明寺について

十六羅漢像

十六羅漢像

元々は裏庭の大もみじが立ち並ぶ斜面のあちらこちらに散らばっていた。江戸期に設置されて以来、たぶんずっとそのままだったと思われる。一応そばまで近づく獣道のようなものがあったのだが、急な斜面で非常に危険なため、数年前に思い切って安全な所へ降ろした。機械が入れず人力で動かしたので大変な作業であった。最初は考えてもいなかったが、降ろし終えて数を当たると十六体ある。「あっ、十六羅漢として整備していたんだ」と、後になって気づいた次第である。

大変な思いをしたおかげで収穫もあった。しだれ桜の下に並べてじっくり観察すると、写真の羅漢像背面に「光明寺十世朝空祖海上人代」と刻まれているのを発見することが出来た。祖海上人は旧本堂を再建した傳空上人の直前の住職である。少なくとも二百五十年位前には設置されていたことになる。

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