法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる忌日法要です。おつとめの冒頭で導師が歎徳之疏(たんどくのしょ)を読み上げ、参詣者一同は上人の恩德に感謝しながら誦経念仏の法楽を捧げます。勤行終了後には百万遍大数珠くり(百万遍念仏)も行われます。これは中国浄土教の道綽(どうしゃく) が七日間に百万回念仏を唱えれば往生決定すると唱え実修したことが始まりとされており、日本では平安時代に伝来し浄土教寺院において盛んに行われるようになりました。後代には民間にも流布し、車座になり大数珠を繰り念仏を唱え先亡追善・虫よけ・雨乞いなどの祈祷を行うことが盛んになりました。
十夜会(十夜法要)とは、十昼夜を一期として修する念仏会のことで、無量寿経の「ここ(この世)において善を修すること十日十夜すれば、他方の諸仏の国土 において善を為すこと千歳するに勝れり」に基づいて行われる、別時の勤行(特定の期間を定めて行う修行)です。十五世紀前半、平貞国(たいらのさだくに) が京都の如真堂で昼夜にわたる別時念仏(日々の念仏では怠りがちとなるため、特定の期間を設けて、不断に念仏を行ずること)を修した後、夢告を受け、さら に昼夜の念仏を勤めたことを起源とします。
明応四年(1495)に鎌倉の光明寺で十夜法要が始められてより、各地で盛んに行われるようになりました。さすがに今日、十昼夜にわたる法要が行われることはまずありませんが、浄土宗各派の寺院においては欠かせない法要です。当寺では十夜会の勤行に引き続き、本山派遣の説教師によるお説教が行われます。また春の彼岸会の時と同様に、光明寺永代供養墓および大日堂生類供養塔の供養も行われます。
江戸期より牛馬等の祈祷や供養の歴史があった当寺では、大日如来の御宝前で生類供養(ペット供養)の法要を随時実施しております。また境内の生類供養塔にお骨を納めて永代供養を致しております。詳しくは当サイトの生類供養のコーナーをご覧下さい。
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