こだわり住職のよもやま話

2010年9月19日

暑さ寒さも彼岸まで

2010年09月19日

彼岸花と光明寺.jpg

本日は古川家の開眼供養を行いました。日が高くなると暑いので朝日を受けながらきっちり読経させて頂きました。施主の古川安子さんは一人住まいです。ご主人はすでに他界されており、子供さんは県外におられます。未曾有の豪雨となった今年7月15日の朝、私は古川さんのことが心配で電話をかけましたが、ご本人は隣家へ避難されていたので結局声を聞けたのは2日後でした。自宅がある集落は土砂崩れで道路が通行不能となり一時孤立状態でした。後に訪ねると古川さんのご自宅は無事てすが、残念なことに先祖代々の墓所が土砂崩れで完全に破壊されていました。お会いする度に「ご先祖様に申し訳ないことです」と口にされていましたが、この度新しい累代墓が完成しました。以前の墓所は山の斜面で少々不便でしたが今度のお墓は車で横付け出来ます。さぞや安堵されたことと思います。お彼岸にも間に合いましたし本日はこの上なく吉辰であります。

さて明日は彼岸入りです。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔の人は言いました。日中の日差しは相変わらず強烈ですが、さすがに夜間の気温は随分下がるようになりました。「日暮れがずいぶん早くなったなー」と感じるようになったので、調べてみると本日の日の入り予定時刻は18時16分(山口)です。今年一番遅かったのは6月30日の19時30分ですから、すでに一時間以上早くなっています。ついでに本日と同じ日の入り時刻の日を遡ってみるとなんと3月9日です。山寺は今春思いがけない大雪に見舞われたのですが、9日はその前日です。日暮れの時刻は同じなのですが、春と違って今は厳しい残暑です。ずいぶん違うものですね。

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