こだわり住職のよもやま話

2010年9月24日

軽い気持ちなんでしょうが

2010年09月24日

厚保栗.jpg

山寺の周辺は今やブランド栗となった「あつ栗」の産地なので、秋になると毎年「栗ドロボウ」の被害に悩まされます。他人の山へ勝手に入り込んで栗を持ち帰ろうとする輩が絶えないのです。昨日も寺のすぐ目の前で警戒中の私服警官が栗ドロボウを取っ捕まえるところを偶然目にすることになりました。

犯行現場は光明寺のほぽ正面、県道ぞいの栗山です。ここは毎年のように被害が発生しています。道路端に車を停めれば至って手軽に実行可能な場所です。それで狙われやすいのでしょう。でも他人の土地にあるものを勝手に持ち帰れば、たとえわずかな量でも立派な「窃盗」です。ましてやこの地区の栗はブランド栗として手間のかかっている大事な商品です。生産者にしてみれば許せない行為です。しかし、捕まえた犯人達に罪の意識は至って乏しいそうです。毎年取り締まりに当たっている地元の駐在さんから聞いた話ですが、「ほんの軽い気持ちで」っていうわけです。まったくもって困ったものです。日本人が失った大事なものの一つが「道徳心」だと誰かがいっていましたが、つくづくそうだと思います。

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