ずいぶん広く感じるものです
2010年09月28日
7月15日の豪雨で被災した大日堂の撤去作業が遂に完了しました。複数の業者さんに見積もりを依頼しましたが、提示された金額はいずれも相当な額でした。実施するとなると、この支払いが発生するのですから山寺にとっては大きな決断が必要でした。それで私の心はずっとブルーでしたが、檀家の木地建設さんが破格の見積もりを提示して下さったので、無事処置することが出来ました。たぶん相当な赤字でしょう。ありがとうございました。
大日堂があった場所はご覧の通り完全に更地となりました。建物が無くなるとずいぶん広く感じるものです。生類供養塔はあの日からずっと一部が土砂に埋もれたままの状態でしたが、ようやく元の姿に戻りました。
大日堂の仏像と仏具は、まるごと光明寺の本堂に移設しました。今後大日祭はこちらで行うことになります。
鬼瓦と向拝に取り付けられていた立派な彫刻は保存してあります。大日堂の再建がいつになるか解りませんが、この広場に建っていたことを思い出させる貴重な品です。