こだわり住職のよもやま話

2010年10月26日

大日堂の鰐口が復活しました

2010年10月26日

復活した大日堂の鰐口.jpg

7月15日の豪雨で倒壊した大日堂には寛政11年に設けられた鰐口がありました。被災後は取り外して保管していましたが、昨日本堂の向拝に取り付けて復活させました。浄土宗の本堂に鰐口がぶら下がっているのは妙かもしれませんが、このお寺の歴史を考慮すると「これもありかな」と考えました。設置には長いハシゴが必要で苦労しましたが、こうやって眺めるとずっと昔からここにぶら下がっていたかの様です。建物が建物ですから(ボロボロである)江戸時代の鰐口とのマッチングはすこぶる良好、全く違和感がありません。大日堂の御本尊「大日如来」さんは、今はこの本堂内に奉ってあるのですから、鰐口があった方がやっぱりいいでしょう。これをカンカンと鳴らすと雰囲気も出ますしね。毎月大日如来をお参りされている方や、まもなく本堂の前にある大銀杏が色づくのでこれを目当てに山寺を訪ねられる方などに、さっそく鳴らして頂ける事でしょう。もちろん山寺の行事で参拝された皆さんも鳴らして下さる事でしょう。以前より使用頻度は確実に向上するでしょうから、これはいい判断だったかも。もっと早く設置すれば良かったなと思います。

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