こだわり住職のよもやま話

2012年9月28日

やはり寂しいものです

2012年09月28日

本堂解体№1.jpg

本堂の解体が終了しました。まさにあっという間の出来事でした。建てるときは随分長い期間を要したでしょうに、解体となるとわずか一週間で完了です。あっけないものですね。作業は養生作業から始まりました。まず太鼓橋とつながっている部分を切り離し、次に防護柵とネットが張られました。この作業が完了すると下準備は完了です。

本堂解体№2.jpg

準備が整うと南側からコマツのPC200がバリバリ壊して行きました。さすがにこのクラスになると大きいですね。約20トンあります。数年前に大型ダンプでも進入可能な入口と駐車場を整備していたのが幸いしました。もしもこれが無かったら今回の解体はとても困難なケースになったことでしょう。

本堂解体№3.jpg

なんとまあー急傾斜なこと。

本堂解体№4.jpg

見事に屋根がつぶれました。一番緊張する工程です。万が一周囲に崩れ落ちたら大変ですからね。この瞬間を私はお葬式が入ったので立ち会う事ができませんでした。残念です。その後は急ピッチで解体が進行しました。

本堂解体№5.jpg

屋根が落ちてからは、わずか1日でここまで進みました。

本堂解体№6.jpg

その後3日間で残骸の撤去は完了です。

本堂解体№7.jpg

みごとに更地になりました。こういうのを「跡形も無く」と言うんでしょうが、なんだか少々寂しくも思います。まあ自分は坊さんなんですから「諸行無常」の理をきっちり体験させて頂いたのだと思えば、これも貴重な修行です。下の写真は本日夕刻の山寺です。つい先日まで御本尊があった場所へ大銀杏の影が延びていました。

本堂解体№8.jpg

▲PAGETOP