浦島太郎の気分でした
2015年10月28日
お寺の案内等を印刷していたA3カラーレーザープリンター(厳密に言えば沖電気のLEDページプリンター)が先日不調になりました。オプションの大容量用紙カセットや両面印刷ユニット、増設メモリー等も搭載したフルオプション仕様です。完全にオフィス用のモデルで、主要パーツは5年間無償対応のプリンターでした。当然お値段もそれ相応でした。当時としてはかなり思い切ったお買い物でしたが、これまで幾度も無償対応をしてもらっていますから、このプリンターを選んで正解だったと思っています。
さて、さすがに今回は保証期間もとっくに過ぎています。よって有償修理となるのは必至のケースです。とりあえずメーカーの技術者に訪問してもらって調べてもらいましたが、原因がイマイチハッキリしません。どうやら内部に搭載されている基板(制御のためのICチップ)に問題があるようだとのことでした。交換すればたぶん解決するのではないかとの事。しかし、すでに保証期間は過ぎており製造もとっくに終了しているモデルです。補修パーツがあるかどうかも怪しいとのことでしたが、調べてもらうとまだあるとのこと。(今でも現役で稼働している個体がそこそこあるらしい)それで修理してもらおうかなと一応考えたのですが、料金を確認するとずいぶん高額になるので悩んでしまいました。ならばこれを機会に「更新もアリか?」と、さっそくネットで調べると最新のA3カラーレーザープリンターが修理代以下で手に入るではないですか。これには少々驚きました。たぶん相当お安くなってるんだろうなとは思っていましたが、ここまで低価格化しているとは思いませんでした。基本的なスペック(印刷速度等や解像度)は今使用しているものと同等です。久しぶりにアマゾンでこの手のプリンター価格を調べた結果、自分が浦島太郎になっていることをつくづく実感しました。
カラーレーザープリンターも安くなったものですね。さすがに現在使用しているものと完全に同等(オフィス向けのフル装備)となると修理代では無理ですが、カラー出力の機会は限られていますから、この機会にモノクロのオフィス仕様に更新することにしました。(私の使用状況では複数サイズの用紙をスムーズに使い分ける為に増設カセットが欲しいし両面印刷ユニットも必須です)よってカラー出力は後に追加購入したA3インクジェット複合機(これまではコピー用途がメインでした)で我慢することにしました。(これで毎年恒例の年賀状印刷は少々時間がかかるようになる)
さて、レーザープリンターがこれほどお安くなったのは、近年のインクジェットプリンタの価格設定と同様の事情になっていたからでした。家庭ではインクジェットプリンターが主流ですが、こと写真などのカラー出力だと実に綺麗です。価格も非常にリーズナブルなりました。しかしそのランニングコストには驚かされます。インクカートリッジ一式を数回交換したら、すでに新品の購入価格をオーバーするケースもありますから笑っちゃいます。しかも、インクジェットのカートリッジはすぐにインク切れになる。要するに、メーカーさんはプリンタ本体でもうけは出ませんが、消耗品のインクカートリッジで利益を出すシステムになっているわけです。これって、ケータイの販売方法と一緒ですよね。このやり方がレーザープリンターにも及んでいました。
私が購入したのは沖電気のCOREFIDO2 B821N-T(オプションの増設カセットつきモデル)と両面印刷ユニットですが、これの増設カセット無しモデルとなるB801n(両面印刷ユニット無し)だと純正大容量トナーカートリッジとほぼ同額で調達出来ます。新品と純正のトナーカートリッジが同額なんですから再び笑っちゃいますね。もちろん新品に添付のトナーカートリッジは小容量ではありますが、ネットの書き込みには「他の消耗品の交換も考慮すれば部品取りように新品の本体を購入したほうが安上がりかもしれませんね。 」なんてのもありました。まあ、A3だとインクジェットと違って重いし設置や保管も大変です。トナーが切れる度に新品を購入するのもどうかとは思いますが、だけどやっぱり、新品と交換トナーがほぼ同額というのは少々複雑な心境になるのは事実であります。ケチってリサイクルトナーを使うと無償保証が受けられなくなりますから、保証期間が過ぎたら新品を購入して対応するのが正解なのかもしれません。