こだわり住職のよもやま話

2009年12月

安手のお線香の処置について

2009年12月06日

カビが発生した線香

たまに目にするのですが、安手のお線香が多量に仏壇の横でホコリをかぶっている家があります。思うにその家のご先祖さまは、たぶん年に数回しかお食事(香)がないのです。しかもそのお食事は安上がりな料理(お線香)なわけです。まことに気の毒なことです。「これじゃーご先祖も浮かばれませんぞ」と、喉まで出かかった言葉を飲み込んでその家を後にすることがあります。みなさんのお宅は大丈夫ですか?

何度も言いますが、佛さまのお食事だけはケチっちゃいけません。心当たりの方はすぐにでも本物の線香を調達してきて仏壇に供えましょう。在庫になっている安手のお線香は、彼岸やお盆のお墓参りの時に墓前で気前よく焚いて早く使い切って下さい。次回からは上等なお線香を差し上げるようにして下さい。基本的に供えるお線香は一本で良いのです。ただし上質なお香をさしあげるのが正しいのです。別の言い方をすると「量ではなく質を重んじなさい」と、いうことです。

住職お勧めのお線香

2009年12月04日

特選好文木.jpg

こだわり住職が推奨するお線香は、ずばり梅栄堂の「特選・好文木」小箱(約千五百円)です。このブランドの線香は大抵の仏具店で入手できます。好文木ブランドには様々なランクのお線香がありますが、特選小箱でも200本位入っていますから、毎朝お線香を一本さしあげている篤信の家でも半年は持ちます。大箱もありますが線香は鮮度も大切なので、お仏壇の前に座る機会が少ない家となると、必ず小箱を購入して少しでも早く使い切るように心がけたいものです。高級線香の代表として多くの仏具店で販売されている茶褐色の小箱があります。○○○の白檀小箱(本数は好文木小箱の八割位)が約二千円、沈香小箱が約四千円、伽羅小箱が約六千円です。これに対して特選好文木小箱は約千五百円ですからリーズナブルと思います。香りというものは人それぞれ好みがあって評価が難しいのですが、好文木ブランドはどのランクの物でも香木を主原料とした天然香料のみで作られています。いわば本物のお線香です。特に特選は個人的には○○○の白檀より上だと思います。なお、こだわり住職は梅栄堂から一銭も頂いておりませんし、なんらの利害関係もありませんので誤解なきよう申し添えておきます。

法事の際のお香について

2009年12月01日

回し香炉(焼香).jpg

年回忌供養等の法事を自宅で行う際には、普段使いのお線香ではなく炭と焼香用のお香を必ず用意しましょう。これを忘れると大変困ります。ご家庭の小さな香炉に多数の参列者が線香を立てることは出来ません。だから炭で燃やすお香、すなわち「焼香」の用意が必要なのです。それと、香炉を載せる小さなお盆も用意しておきましょう。焼香の際に香炉をお盆に載せて移動させる「回し香炉」にするのです。参列者が移動しなくて済むので狭い室内では助かります。移動が難儀な方へは、身軽な方がお盆をお持ちして差し上げれば焼香が容易になります。

私は読経を始める前には必ず「焼香のタイミングまで、どうぞ姿勢はお楽になさっていて下さい」と、ご案内します。また、女性や高齢の方にはイスの利用をおすすめします。長時間正座を続けるのは誰でも苦痛なことです。僧侶のくせに未だに正座が苦手なこの私こそが、そのつらさを一番よく知っているからです。無理をして正座を続けていると「あいたた、足がしびれて来た」「あー早くお経が終わらんかなー」となります。私もお坊さんになるまでは法事の際にはいつも時計ばかり気にしていました。しかしそれはとても不幸なことです。いっときの間ではありますが、縁者が集い亡き人を偲び、その供養のために仏のご縁を頂くのが「ご法事」です。その貴重な機会を得ているのに、正座で心が乱されるのはまことに残念なことです。だから無理をして正座をするべきではありません。あぐらを組もうがイスに座らせて頂いていようが、肝心なのは残った者がその人のことを思い心穏やかな時を過ごすことが肝要なのです。それが功徳を積むことであり追善供養になるのです。たとえ改まった姿勢で臨むのが焼香のその時だけだとしても、仏はお許しになるはずです。

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