さすがに9月です。日が暮れると秋の気配も感じられるようになりました。先日山寺の夏を締めくくる卒塔婆のお焚きあげをしました。お盆の前後に集中的に集まった大量の塔婆を境内で一挙に燃やします。昨今こんなに豪快な焚き火(?)をやっていると大目玉を頂戴しかねませんが、幸い山寺は限界集落になりつつある地区なので問題になったことはありません。数少ない田舎寺のメリットです。
さて、今夏を振り返ってみると今年の異常さには「遂にここまで来たか」と半ばあきらめ、半ば開き直りにも近い心境になります。近年は猛暑や酷暑という言葉は普通でしたが、とうとう今年は「命に関わる危険な暑さ」という言葉がメジャーになりました。そして「これはもう自然災害レベルだ」という表現も目につきました。たぶんこれらの言葉が今後は普通になって行くのでしょう。毎年夏にとても忙しく厳しい日々を送る者として、どんどん追い詰められている気がして少々滅入ります。
昨日は関空が台風の直撃で大変なことになったとテレビが詳しく伝えていました。本日は北海道が地震で大変なことになっていることを速報しています。まさに災害列島日本状態です。近年我々は自然災害の多さになれつつあります。そして、悲しいかなこういう事態を招いている要因の一つが我々人類の活動だということも承知しています。でも手をこまねいているだけのように思えます。怖いことです。