こだわり住職のよもやま話

今年の大寒は暖かかった

2015年01月21日

昨日、御忌会(宗祖法然上人の忌日法要)が無事終了しました。山寺では毎年正月二十日(たいてい大寒)に開催するのがお約束ですが、今年は予想外に暖かくて助かりました。今では光明寺の本堂もまともな建物ですから、小さな温風ヒーター数台でも実に快適です。(以前の本堂はそりゃ寒かった・・・)具合がよろしすぎて、みなさん結構うとうとしていましたね(^_^)。

振り返るとH24年の御忌会は旧本堂で最後の開催でした。その時は組寺の舜青寺住職にお説教をして頂き全員で見事な寒行をしたものです。H25年は本堂の建替中なので未開催で、新本堂になって最初の御忌会となった昨年は私が少々お説教(記念講演?)をしたのですが、何をしゃべったのかちっとも思い出せません。今年はいっちょ奮発して説教師をとも思ったのですが、結局昨年に引き続き私が適当におしゃべりをさせて頂きました。ただし、私にそうそう気の利いたお話(お説教)なんて出来ませんから、BS放送の録画(大原三千院さんの番組等)をプロジェクターで投影して、浄土教の声明(しょうみょう・お経に節をつけた仏教音楽)について、あれこれうんちくを披露したり、浄土教の弥陀三尊形式や阿弥陀経等について解説をしたりして時間を過ごしました。

さて、今回私が選択した三千院さんのある大原は天台声明の中心地です。そして大原問答が開かれた場所でもあります。だから浄土宗にとっても縁の深い場所です。皆さんに尋ねてみたら、行ったことがある方が多いので驚きました。さすがに観光名所ですね。本格的なお説教をするとなるとこっちも準備が大変ですが、この手だと実に楽ちんで助かります。じっさい大して面白くもない(私の実力では)話しよりは、映像で説明した方が解りやすくて良いしでしょうし、なんてったって皆さんも退屈しないですみますしね。結果オーライ?じゃないかなと山寺の坊さんは勝手に思っております。

平成27年御忌会の数珠くり

法要の締めくくりは恒例の百万遍数珠くりをしました。今年は少々手抜きだったかもしれません。と言うのも、ビデオ鑑賞の途中で重い七条袈裟を外していたので、数珠くりは香衣着用のみでやりました。これって褒められたことじゃありません。本来は何某かの袈裟を着用すべきですが、時間も押してましたしから少々ドタバタで袈裟を着用しないままでやっちゃいました。証拠写真が残っています。この件に関しては、實空俊徳きっちり懺悔しないといけません。

さて、法要が無事終了したのでほっとしたいところですが、来月3日には星祭・節分会があります。だからその準備をすぐに始めないといけません。近年すっかり定着した盛大?な節分豆まきならぬ変則もちまき(お豆さんは少々で大部分はおもち)をやるのですが、みなさんの期待に応えられるように大奮発の予定です。(お土産が沢山あると嬉しいですからね)

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