こだわり住職のよもやま話

平成26年十夜会終了

2014年11月09日

平成26年十夜会の朝

毎年、本堂前の大銀杏が紅葉するこの時期に山寺は十夜会が開催されます。昨日はお天気が下り坂だったせいか、好天が続いたここ数日に比べると朝の冷え込みはそれほどではありませんでしたが、お参りの皆さんにとっては堂内は少々肌寒い状態でした。それで、ついに今シーズン初の暖房入り法要となりました。

開始の2時間前から、家庭用ですが大型のファンヒーター二台と昔ながらの対流式ストーブ二台(電源不要のやつ)を点火しました。山寺は小さな本堂ですが、天井の高さだけは以前の本堂と同等以上です。ですから内部の容積は意外と広く室温の上昇に時間がかかります。しかし今時の建物ですから気密性や断熱性能は悪くありません。一度暖まれば暖房を止めてもいつまでも暖かです。旧本堂はありったけのストーブをガンガン焚いてもまったく暖まらなかったのですから今は幸せです。

ただし、昨日は少々不都合もありました。ファンヒーターなら温度設定も可能ですが、対流式ストーブはお構いなしです。勤行の最中に温かくなりすぎて私は汗びっしょりです。読経中に導師席を離れてストーブを消すわけにも行きませんし、こりゃ衣装を考えないといけませんね。さすがに、この時期に夏物ってわけにはまいりませんから、衣と袈裟は冬物でも、その下に着込む襦袢や白衣などは完全に夏仕様にしとかないとあきません。一番具合が良いのは全てファンヒーターで暖房にすればよいのでしょうが、旧本堂時代に使っていたこの手のストーブがゴロゴロしてますから、使わないわけにもゆきません。これって贅沢な悩みかもしれません。

平成26年11月8日十夜会 お説教 萩原賢良師

さて、昨日のお十夜は、福岡県古賀市からお越し頂いた萩原賢良師にお説教をして頂きました。賢良師は私と同じく一般人からお坊さんになられた方でした。それもあってか、なんだか話しが合っちゃって、皆さんが待ってるのに控えの間でいろいろ話し込んで開始が少々遅くなってしまいました。

次の法要は大晦日になります。それまで、しばらく山寺は靜かな日々となります。
 

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