こだわり住職のよもやま話

2012年8月23日

引っ越しぼぼ完了です

2012年08月23日

空っぽになった本堂.jpg

山寺は毎年8月3日に施餓鬼会が開催されます。その後の私は順番に開催されていく組寺の施餓会へ連日出席しながら、合間にお盆(前)のおつとめを続ける日々を送ります。例年なら盆明け以降はしばらくゆっくりできるはずなのですが、今年は本堂の建て替え工事が控えているのでそうは問屋が卸しませんでした。来月早々には本堂の解体工事が始まります。ですからただちに内部を空っぽにしなければなりません。お盆のお参りで酷使した膝をかばいながら、夏休みで帰省している息子と二人で仏具の運搬をひたすら続けました。仮本堂なんてとうてい望めない貧乏寺ですから、それらの移動先は既存の庫裏になります。本堂と庫裏をつなぐ太鼓橋を何度も何度も往復すること約4日間を要しました。移動の際にはとても神経を使います。ぶつけたり落下させて壊してしまったら取り返しがつきませんからね。

引っ越し作業応援団(責任総.jpg

19日には責任総代の応援で、息子と二人では動かせない重い物の移動もやりました。お三方大変ご苦労さまでした。ありがとう御座いました。

足の踏み場も無い庫裏.jpg

現在本堂に残っているのは、補修に出すので業者さんに移動してもらうことになる御本尊と三尊宮殿に須弥壇、そして大欄間のみです。一方、庫裏の和室はご覧の通り移動させたさまざまな仏具や備品等で足の踏み場も無い状態です。よくまあこれだけの物があったものだと感心します。おそらく来年の初夏頃まではこの状態でしょうが、困ったことにこれではどこに何があるのかさっぱり解りません。寺の行事は来年の施餓鬼会まで実質休止ですが、その間でも必要な物は出てくることでしょうから、きっとその度に探すのはたいへんですね。

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