こだわり住職のよもやま話

備えあれば憂い無しですか?

2010年06月27日

豪雨の光明寺.jpg

本日はひどい雨です。山寺は昨日から雨が降り続いており、本日午後からは雷を伴ったゲリラ豪雨にみまわれました。今は小康状態ですが今夜は厳重な警戒が必要です。昨年7月21日の悪夢(防府市の大水害)が頭をよぎります。その日山寺は本堂の背後にある大日堂広場の排水が間に合わなくて、写真右下に写っている石段を雨水が滝の様に流れ落ちました。どしゃ降りの中で目にしたあの光景は今も脳裏に焼き付いています。江戸中期に造られたその石段はかろうじて倒壊は免れましたが、登るのは危険な状態になりました。元々かなり傷んでいたので結局これを機会に補修工事になりました。それから歴代住職墓所の背後の斜面が崩れて一部の墓石が土砂に埋まってしまったのには驚きました。幸い檀家さんから機械を借りることが出来た(今も借りっぱなしである)ので、土砂は自分でかたづけることが出来ました。しかし倒れた墓石を再び元の位置に据える作業は私一人では出来ません。そちらは石段の補修工事の際にプロにやってもらうまで、申し訳ないけどしばらく倒れたままでした。

山寺は防府市のような大災害ではありませんでしたが、それでも結構ひどい目にあったので、さっそく大日堂広場の排水経路の追加工事や、本堂南側駐車場の排水溝の新設工事等を行いました。とどめは先日書いた調整池の造成です。自分なりに手は打ったつもりなので「今年の梅雨は大丈夫だろう」と思っていましたが、いざゲリラ豪雨となるとやはり心配になって来るものです。

山口県が豪雨に見舞われるのは昨年のように梅雨の末期が多いのですが、今年はどうも様子が違うようです。今からこんなにどしゃ降りになるなんて予定外です。本来梅雨といえば雨がしとしと降る情景が浮かぶものですが、近年はまるで熱帯雨林のスコールみたいな激しい降り方が多くなりました。これも地球温暖化の影響なのでしょうか?何はともあれ本日午後の豪雨は大丈夫でした。調整池の雨水が勢い良く水路に流れ落ちているのを目にすると、「あー造ってて良かった」とつくづく思いました。「備えあれば憂い無し」って言葉がありますが、まさにその通りです。でも梅雨が終わるのはまだまだ先ですから安心はできません。あっ、また強烈に降ってきた。ブログなんて書いてる場合じゃないのかも?今夜は本堂に泊まり込んで夜間の見回りが必要かもしれません。

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