こだわり住職のよもやま話

向德寺の精進は一級品です

2010年06月25日

大橋家開眼法要.jpg

本日は大橋正明さん宅新墓所の開眼法要を行いました。お墓の前に道具一式を設置して、私は準備万端いつでも始められる状態で皆さんの到着を待っていました。すると悪いことにお天気はどんどん怪しくなって来て、やがてぽつぽつと雨が落ち始めたではないですか。約束の時間をせめて30分繰り上げておけばよかったなと後悔しましたが今さら遅い。「あーやっぱり降ってきたか、こりゃまずいなー」です。これでは洒水器に取り付けてある紅白の飾りがダメになってしまいます。それで飾り無しの略式(携帯用の洒水器)に交換しようかなと迷っていたら、施主が到着されたので結局そのまま強引にやっちゃいました。みなさんに傘をかざして頂いて、本式の洒水器できっちりお清めの儀式を行いました。考えて見れば開眼法要は希少な機会ですから可能な限り丁寧にやりたいものです。幸い雨脚は大してひどくはならなかったので結果オーライでした。

向徳寺のアジサイ.jpg

開眼法要の後はお食事にお招き頂きました。会場は山寺から車でなんと1時間あまりの移動です。長門市の向津具半島にある曹洞宗の向德寺で精進料理のコースを頂くという粋なプランです。先日アジサイ寺として有名な阿弥陀寺のことを書きましたが、こちらもアジサイで有名なお寺です。私は新聞の記事かなにかで知って数年前に妻と見に行ったことがあります。精進料理が頂けることは知っていましたが、今回大橋家のご配慮でそのお料理を初めて賞味する機会に恵まれました。

ところで光明寺は大橋家から3年前に大量のアジサイを頂いています。ご主人は今回訪問する向德寺のご住職からアジサイの苗を頂戴して自宅で増やしておられたのです。そのアジサイの大部分が今は光明寺の境内にあります。いわば光明寺のアジサイの故郷がこちらのお寺です。大橋家からやってきたアジサイは本堂の南側にある駐車場の花壇にずらりと並んでいますが、今では見事な花を咲かてくれるようになりました。こちらのお寺はご住職が長年こつこつとアジサイを植え続けられて、今では観光客が多数訪れる見事なアジサイ寺になっています。私も見習わないといけませんね。そんなお話を車中でご主人から伺いながら向かいましたので、時間のたつのはとても早く感じました。

向徳寺精進料理.jpg

さて、頂戴した精進料理は実に素晴らしいものでした。私はこれでも京都で立派(割高?)な精進を頂いた経験が少々あります。それらと比べても全然負けていません。内容はもちろんのこと食事会場のロケーションも実に良かった。写真は開始時の配膳で、後からいろいろ出てきました。これはぜひ恵美ちゃん(妻)を連れてきてあげないといけませんね。このブログを見られたら「お父さんだけいい思いをしたのね」って、きっと言われるでしょうから。今日は大変良い機会を頂きました。大橋家のみなさま本当にありがとうございました。 合掌

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