こだわり住職のよもやま話

今年のお説教は一味違いました

2019年01月26日

遅くなりましたが、1月20日に山寺の御忌会が開催されたので報告します。昔から山寺の御忌会は大寒に開催がお約束でした。よって新年初のこの行事は大抵みごとな寒行になるのですが、きっと誰かさんの日頃の行いが良かったのでしょう。今年は予想外に暖かく穏やかな一日でした。それからもう一つ。今年は日曜だったので息子に手伝ってもらうことも出来ました。これも実にラッキーでした。こりやー新年早々から実に良いことだらけです。感謝感謝。

舜青寺 漆間朋道師

さて山寺の御忌会ですが、すでに恒例となった舜青寺住職によるお説教で、今年も私は楽をさせて頂きました。しかも、今回は少々趣向を凝らしたお説教(公演)でした。「百聞は一見にしかず」であります。その時の様子は写真を見てもらえば伝わるのではないでしょうか。ギター片手に、さだまさしさんの「防人の詩」を熱唱され、歌詞にこめられた深い思いを題材にしたお説教を聞かせて頂きました。

「防人の詩」いい曲です。私も若い頃に弾き語りで歌っていました。坊さんになった今、改めて聞くと心に染みます。まさに仏教のおしえそのもの。諸行無常の歌であります。

防人の詩 さだまさし
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください
私は時折苦しみについて考えます
誰もが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
現在の自分と
答えてください
この世のありとあらゆるものの
すべての生命に約束があるのなら
春は死にますか 秋は死にますか
夏が去る様に 冬が来る様に
みんな逝くのですか
わずかな生命のきらめきを信じていいですか
言葉で見えない望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちて来る
なりわいの中で
おしえてください
この世に生きとし生けるものの…

 

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