例年、十夜会はシーズン最初の暖房入り法要となるのですが、今年はほんの申し訳程度に点火しただけで、ほば不要の一日でした。我々も驚いていますが、なんといってもお説教師さんが一番実感されたことでしょう。開口一番は「こちらは本当に暖かいですね」でした。それもそのはずです。今回は北海道網走からはるばるお越し頂いたのですからね。あちらはすでに氷点下だそうです。寒がりの私など、想像しただけで思わず身震いがしちゃいそうです。
11月に入ると山寺も急に冷え込むようになり秋の深まりを感じさせてくれていました。ところがその冷え込みはすぐに解消されて今度はとても暖かい日が続きました。なんとも不順な気候です。そのせいなのかどうか解りませんが、今シーズの山寺の紅葉は絶不調でした。赤く色づく前に次々と枯れてしまい全く絵になりません。今春の桜もダメでしたが秋のもみじも実に残念な結果です。結局、早々と枯れ散ってしまった落ち葉くらいしか撮影することは出来ませんでした。
さて、今年は春も秋も大ハズレでした。しかし、もしかしたら来春は期待出来るかもしれません。それというのも本日山寺のしだれ桜を観察すると花芽がたっぷりついていることに気づいたからです。例年以上に状態が良いように感じます。こうなると、これを期待して待つしかないでしょう。なんとも気の長い話ですけど。