毎年8月3日の施餓鬼会直前から16日まで、山寺の坊さんはとても忙しい日々を送りますが、今年も記憶に残る苦しい夏でした。梅雨明け以降は連日の猛暑です。体力は消耗する一方で、他寺の施餓鬼会への出仕とお盆参りをやってる最中に、あろうことか声がかすれ始めて、千秋楽前日にはまるで別人のような声で読経する始末でした。昨年は夏休みで帰省中の息子にお盆参りの応援をしっかりやってもらいましたが、彼も今年からは社会人です。そうそう都合良く休みがとれるはずもなく、親父は一人で頑張るしかありませんでした。それでも、わずか二日間ではありましたが、お盆参りを手分けして出来たのは助かりました。来年はせめてもう一日は応援してもらえるようにしたいものです。だって、こっちが倒れるかもしれませんから。
さて、本日は今夏の行事の締めくくりとして、古塔婆のお焚きあげを実施しました。8月3日の施餓鬼会の際や、お盆のお墓参り等で回収されて寺に帰ってきた大量の塔婆の供養です。読経しながら護摩供養のように次々と燃やしてゆきます。これで今夏の行事は無事終了です。しばらくのんびりしたいものです。