こだわり住職のよもやま話

今年もしっかりまきました

2011年05月01日

平成23年大日祭転読修行

4月29日、大日祭り・花祭りが盛会に終了しました。例によって今年もお餅と菓子を派手にバラまきました。大日祭りと花祭りが同時開催となり、締めくくりの一大イベントもすっかりおなじみです。それで、お参りされるみなさんも心得たものです。見れば手に手に大きな袋やカゴをしっかり持参ではありませんか。思わず笑っちゃいそうでした。うーん素晴らしい。実に素晴らしい。見事な心がけであります。ここまで準備万端の姿を目にすると少々プレッシャーでもあります。だって、とっても期待されているのがひしひしと伝わってきますからねー。来年もがんばらないといけませんね。

花祭り勤行

ところで今回の法要ですが、私は事前の準備で大変な思いをしました。この件で少々ボヤかせて下さい。前回の記事でもふれていますが、今年は直前に法然上人800年御遠忌の団体参拝が行われました。その旅行に同行した私は、帰ってくるなり持病の腰痛が再発してひどい目に遭いました(今も痛みます)団体参拝から帰ったら、ただちに大日祭り・花祭りの準備をしなくてはいけません。それなのに自分は腰痛で思うように動けません。たよりの妻は仕事があるのであてになりません。これには弱りました。幸い山寺に法事の予定は入っていませんでしたが、4月9日記事に書いた通り、先月末にお葬式が続いたので、23日と26日に中陰参りの予定が入っていました。それともう二件お仕事があった。

もちまき

ひとつは団体参拝から帰ってきた翌日でした。急遽、組寺のお葬式のお手伝いに行くことになったのです。(この件については、後日詳しく書きます)私は旅行から帰った夜から腰痛が一挙に悪化し、歩くのも辛い状態でした。さあ困りました。いまさら病院へ駆け込む時間はありません。それで白衣を着用する際に使用する博多帯を、コルセット代わりにして何とかしのぎました(今もやってます)私の腰は綿で織られた丈夫な白帯でキリキリと締め上げられました。すると贅肉が帯の上にしっかりはみ出るわけですね。(あー見事に妻と同じ体型である)つくづく「体重を落とさないとまずいなー」と痛感しました。

もうひとつのお仕事は、翌24日(日曜)の役員による境内の清掃作業でした。みなさんが奉仕作業にやってきて下さるのに、住職が腰痛で欠席では申し訳がたちません。それで無理して作業をしたのですが、これが決定的なダメ押しとなりました。翌日は終日床から起き上がることさえ出来ません。29日は目前です。結局、まるで妊婦さんのように白帯をぐるぐる巻き付けて、痛む腰をかばいながら法要の準備をなんとか終えたのは前日の夜遅くでした。「あーホントに疲れたー」です。やはり日頃の行いが悪いのかもしれません。(實空俊德心から懺悔いたします)

今回ひどい目にあったので少々利口になりました。大日祭りでは12箱(600巻)もある大般若経の転読修行を行います。この経箱を移動させて会場の準備をするのですが、重いので腰にこたえます。それで来年のことも考えて今回セッティングした会場をそのまま残す事にしました。よく考えたらそのままでもさして支障はないのであります。

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