こだわり住職のよもやま話

やさしい仏教講座(第2回)

2016年08月01日

光明寺十六羅漢

○大乗仏教ではだれでも仏になれると説く

お釈迦さまは人間としてこの世に生まれ、真理に目覚めたから仏陀と呼ばれることになったのですが、お釈迦さまの入滅からおよそ500年が経過して大乗仏教が誕生すると、お釈迦さまは六道輪廻の世界で何度も生まれかわりながら修行をつづけ、最後に仏陀の化身として人間界に誕生したのだと考えられるようになりました。そして、真理に目覚めれば、だれでも仏陀になれると考えられるようにもなりました。だから仏教は、仏陀(釈迦)の教えであるとともに、みんなが仏陀になるための教えでもあるようになったのです。このように大乗仏教では私たち凡夫でも仏陀(仏)になれると説きます。これに対してキリスト教・ユダヤ教・イスラム教では、唯一絶対の神を崇拝し、崇拝する側は神にはなれません。ここが西洋宗教と仏教の大きな違いです。

 

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