こだわり住職のよもやま話

惚れること

2013年10月16日

シルバー川柳2

老眼がずいぶん進みました。私のようにど近眼だった者が中高年になると実に面倒です。遠くも近くもピントが合わないのですから不便極まりない。PCの文字はとても見ずらいし手書きの際には自分の書く文字もあやしくなります。おかげさまで(?)最近は読書がすこぶる面倒になりました。妻がお勧めの本を図書館からどんどん借りてきてくれるのですが、これが度々渋滞します。返却期限が迫ってあわてることになる。若い頃はこれでもかなり速読だったんですが。

さて、すっかり読書量が落ちた私ですが、本日は「こりゃおもしろいわー」と思った本を紹介します。タイトルは『シルバー川柳 誕生日ローソク吹いて立ちくらみ』と、その続編で『シルバー川柳2「アーンして」むかしラブラブいま介護』です。社団法人全国有料老人ホーム協会とポプラ社編集部がコラボで出版している川柳集です。小説と違って前から順番に読み進む必要がありません。読者層を考慮してあるのでしよう、文字はとても大きくてほとんど眺めるに近いような装丁です。(老眼の私にはありがたい)掲載作品はいずれも思わず笑えちゃいそうで実はそうでない。そう、含蓄に富んだ作品ばかりなんです。

巻末には次の様にあります。『本書は、超高齢社会ニッポンの縮図でもあり、メッセージ集でもあります。・・・中略・・・年を重ねることは、誰もが進む道をゆくということ。山あり谷あり、楽しいことばかりではないデコボコ道だけれど、年を重ねたなりに見えてくる景色もあります。・・・・』

気に入った川柳を一点上げておきます。言われてみれば、つくづく漢字は深いなーと思った作品です。

『老いの恋 惚(ほ)れる 惚(ぼ)けるも 同じ文字』 

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