こだわり住職のよもやま話

安手のお線香の処置について

2009年12月06日

カビが発生した線香

たまに目にするのですが、安手のお線香が多量に仏壇の横でホコリをかぶっている家があります。思うにその家のご先祖さまは、たぶん年に数回しかお食事(香)がないのです。しかもそのお食事は安上がりな料理(お線香)なわけです。まことに気の毒なことです。「これじゃーご先祖も浮かばれませんぞ」と、喉まで出かかった言葉を飲み込んでその家を後にすることがあります。みなさんのお宅は大丈夫ですか?

何度も言いますが、佛さまのお食事だけはケチっちゃいけません。心当たりの方はすぐにでも本物の線香を調達してきて仏壇に供えましょう。在庫になっている安手のお線香は、彼岸やお盆のお墓参りの時に墓前で気前よく焚いて早く使い切って下さい。次回からは上等なお線香を差し上げるようにして下さい。基本的に供えるお線香は一本で良いのです。ただし上質なお香をさしあげるのが正しいのです。別の言い方をすると「量ではなく質を重んじなさい」と、いうことです。

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