こだわり住職のよもやま話

2023年

令和5年十夜会を終えて

2023年11月10日

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お説教がメインとなる十夜会法要が11月8日に無事終了しました。今回講師を引き受けて頂いた吉祥院の松清卓英師は、私が僧呂資格を頂く為に本山へ定期的に通っていた当時、本山職員として対応して頂いた方です。沢山の人々と出会いお世話になりましたが、若手僧侶の中ではとりわけ強く印象に残った方です。随分年齢が違うのでここではあえて「彼」と呼ばせていただきますが、あの頃の彼はほんとうに若かったし、そして格好いいお坊さんでした。すでに20年あまりの月日が流れていますが今も変わらずいいですね。「具体的にどういいの?」と問われたら、そりゃ話しは長くなります。間違いなくね。よって本日は細かいことは申し上げません。が、あえて一つあげるならば、なんといっても彼の声は素晴らしいです。お説教もいいけど、それよりも「彼の先導でお勤めが出来たら最高なんだけどナー」なんて、誠に不届きなことを考えながら拝聴させて頂きました。

 

春の行事(彼岸会)を終えて

2023年04月12日

3月12日に彼岸会を開催してからすでに1ヶ月、そろそろ春も終わりですが今年も桜の開花は早かったですね。山寺の周囲は染井吉野も山桜も光明寺のしだれ桜もみんな超早咲きでした。私の記憶の範囲ではたぶん一番です。例年なら周囲の染井吉野より少し遅れて山寺のしだれ桜が開花し、さらに遅れて本堂背後の山桜が開花します。しかし今年はこれらがほぼ同じタイミングで開花しました。そして光明寺のしだれ桜は過去に例が無いほど一挙に満開となりそしてあっけなく散って行きました。

花がしっかり咲きそろっていた期間は実質2日でした。3日目から徐々に散り始め4日目は終日花吹雪です。そして翌日にはもう葉桜でした。さすがにこれには驚きます。周囲の染井吉野はまだまだ見頃を保っている最中だというのに。爆速の幕引きです。例年写真撮影に来られるカメラマンも見事な空振りです。こうなると満開狙いのスチル写真より、あの強烈な花吹雪の動画撮影狙いの方がいいのかもしれません。この桜の賞味期限が限られるのは例年のことですが今年はあまりにも極端でした。かえって記憶に残る平成5年の春となりました。

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さて、ずいぶん遅くなりましたが今年の彼岸法要のお説教師は小倉南区 阿弥陀寺の吉成俊佳師にお願いしたのでその時の事を書いておきます。

今回は実にフレッシュなお坊さんです。ひさしぶりですね。ここまでお若いと往々にして我々(じじい)はつい「すごく若いけどだいじょうぶかナ」なんて失礼なことを思ったりするものです。しかし年齢で侮ってはなりません。吉成師は若くして住職に就任されていたので既にお坊さんとしての経験も充分であります。始めて聞かせていただきましたがその巧みな話術には「その若さでここまで完成させているのですか!」と驚きを隠せませんでした。私が感じたことを率直に書きます。彼は(親子ほど歳が離れているからあえて彼と呼ばせて頂きます)実に話し方が上手です。ほぼ落語家ですね。その巧みさには感心しました。間違いなく説教師として大成されるでしょう。遠路ありがとうございました。

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それにしても、若いお坊さんと話が出来るのは刺激になります。彼は息子と2才位しか違わないのですからね。我が息子の為に爪の垢を少々分けてもらえば良かったなーと今頃思っています。

 

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